含み益と含み損のリアル:38歳が晒すNISA+暗号資産のポートフォリオと会計ソフト連携の実務

保有資産の全体像:3つの口座と比率

私が現在運用している資産は大きく3つに分かれる。NISA口座(新NISA移行済)、iDeCo、そして暗号資産の取引所口座だ。2025年1月時点の評価額ベースで、NISA約180万円、iDeCo約95万円、暗号資産約40万円の計315万円。比率にすると57:30:13となる。

NISAとiDeCoは全世界株式インデックスファンド(eMAXIS Slim オール・カントリー)のみで構成している。暗号資産はビットコイン8割、イーサリアム2割のシンプルな配分だ。個別株・不動産クラウドファンディング・金などの実物資産は一切持っていない。選択と集中の結果としてこの3口座に絞り込んでいる。

ポートフォリオ全体の含み損益は約+28万円(+9.7%)。NISAとiDeCoは順調にプラス圏で推移しているが、暗号資産が足を引っ張っている構図だ。以下、各口座の実態を具体的に見ていく。

NISA口座:積立投資の王道で含み益+15%

NISA口座の評価額は約180万円、取得価額は約156万円で含み益は約+24万円(+15.4%)。2024年から新NISA制度に移行し、つみたて投資枠を月額上限まで使い切る設定にしている。買付は毎月1日に自動実行され、楽天証券の画面で確認するだけの運用だ。

マネーフォワード クラウド確定申告(以下MF)と楽天証券を連携させており、評価額は自動で反映される。ただしMF上では「投資有価証券」勘定として簿価(取得価額)で記帳され、含み損益は資産一覧の「時価評価額」列で確認する仕組みだ。会計上の損益計算には含み益は計上されないため、確定申告への影響はゼロである。

積立設定は一度決めたら放置する方針で、相場の上下を見て売買するつもりはない。『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ)の実践そのものだ。15%のプラスは市場環境に恵まれた結果であり、私の手腕ではない。これが来月マイナスに転じても積立を止めるつもりはない。

iDeCo:60歳まで引き出せない前提で含み益+12%

iDeCo口座の評価額は約95万円、取得価額は約85万円で含み益は約+10万円(+11.8%)。掛金は毎月定額で拠出しており、こちらも買付ファンドはeMAXIS Slim オール・カントリー一本だ。NISAとの違いは「60歳まで引き出せない」点と「掛金が全額所得控除される」点にある。

MFとiDeCo口座(SBI証券)の連携は手動CSV取込で対応している。自動連携に対応していないため、四半期に1回程度、運用報告書PDFから評価額を転記する運用だ。手間はかかるが、確定申告時に小規模企業共済等掛金控除の証明書を添付するだけで済むため、記帳の精緻さは求めていない。

iDeCoの含み益も会計上は計上されず、資産の時価評価としてMF上で確認するのみだ。60歳以降の受取時に退職所得控除または公的年金等控除を適用する前提で積み立てている。12%のプラスは長期運用の副産物であり、途中で売却する選択肢は存在しない。

暗号資産:含み損▲6万円を抱えたまま塩漬け

暗号資産口座の評価額は約40万円、取得価額は約46万円で含み損は約▲6万円(▲13.0%)。ビットコイン約32万円(▲5万円)、イーサリアム約8万円(▲1万円)の内訳だ。2023年末の高値圏で買い増したポジションが足を引っ張っている。

MFと暗号資産取引所(bitFlyer)の連携は自動対応しているが、取得価額の計算が移動平均法ベースのため、取引所の画面とMF上の損益がズレる。このズレは雑所得の計算にも影響するため、年末に取引所の年間取引報告書と突合して調整する運用だ。

含み損を抱えたまま塩漬けにしているのは、損切りしても雑所得の損失として繰越控除できないためだ。株式投資なら損失の3年繰越が可能だが、暗号資産は雑所得扱いのため当年分しか通算できない。売却して損失を確定させるメリットが薄いため、保有し続けている。

ただし暗号資産への追加投資は2024年以降停止した。ボラティリティの高さと税制の不利さを考慮し、今後の余剰資金はNISA枠の残りに振り向ける方針だ。現在の40万円は「過去の判断の残骸」として管理しているに過ぎない。

マネーフォワード連携の実務:自動と手動の使い分け

MFと各口座の連携は、NISA・暗号資産が自動、iDeCoが手動CSVという体制だ。自動連携は残高の同期が日次で走るため、評価額の変動をリアルタイムで追える。一方、手動CSVは四半期ごとの更新で済むため、iDeCoのように長期保有前提の口座には十分だ。

連携データの会計処理は次のルールで運用している。

  1. 取得時:投資有価証券勘定で簿価計上(MFの仕訳自動生成を使用)
  2. 評価替:含み損益は会計帳簿に反映しない(時価評価額は資産一覧で確認のみ)
  3. 売却時:売却益は譲渡所得または雑所得として別途計上(MFの「取引」画面で手動仕訳)

この仕組みにより、MFの損益計算書には確定した損益のみが載り、含み損益で帳簿が乱れることはない。税理士とのやりとりでも「帳簿は簿価ベース、評価額は資産管理用」と整理できているため、決算時の混乱はない。

含み損益を見る頻度:月1回の資産一覧確認で十分

私がMFの資産一覧画面を開くのは月1回程度だ。NISA・iDeCoは長期積立前提のため、日次の価格変動を追う意味がない。暗号資産は価格変動が大きいが、売却予定がないため同様に放置している。

「含み益が出ているから追加投資」「含み損が出ているから損切り」といった判断はしない。NISAとiDeCoは毎月定額の自動積立が回り続け、暗号資産は塩漬けのまま保有する。この3口座の評価額合計が増えていれば良し、減っていても気にしない、というスタンスだ。

月1回の確認で見ているのは次の3点だけである。

  • 評価額の合計:前月比で大きく動いていないか
  • NISA・iDeCoの積立実行確認:引落しエラーが起きていないか
  • 暗号資産の含み損の推移:損切りラインを超えていないか(現状は保有継続)

これ以上の頻度で確認すると、短期的な価格変動に振り回される恐れがある。『ジェイソン流お金の増やし方』(厚切りジェイソン)でも「見ない、売らない、続ける」が強調されているが、私もこの原則に従っている。

自己責任の線引き:この記事は投資助言ではない

ここまで私のポートフォリオを具体額で晒したが、これは「38歳併営事業者の実例」として記録しているに過ぎない。この配分が正解だとも、他の人に推奨するつもりもない。

投資判断は各自の年齢・収入・リスク許容度で変わる。私が暗号資産を13%保有しているのは「過去の判断の残骸」であり、今から始める人に勧める配分ではない。NISAとiDeCoに集中する方がリスク・税制の両面で優れている。

また、含み損益の数字は2025年1月時点のスナップショットであり、この記事が公開される頃には変動している可能性が高い。記事の数字を鵜呑みにせず、自分の口座で確認し、自分の判断で動いてほしい。

投資は自己責任が原則だ。この記事は参考情報として読み、最終判断は自分で下すこと。私は読者の投資成果に一切の責任を負わない。

まとめ:含み損益を晒す意味は記録と検証

今回、NISA・iDeCo・暗号資産の3口座、合計315万円のポートフォリオを具体額で公開した。含み益+28万円という数字は、市場環境に恵まれた結果であり、私の運用能力を示すものではない。

この記事を書いた目的は2つある。1つ目は自分の判断を記録すること。後で振り返ったとき「38歳時点ではこの配分だった」と検証できる。2つ目は、ポートフォリオを晒すことで「含み損益を抱えたまま淡々と続ける」姿勢を言語化すること。

含み益が出ても浮かれず、含み損が出ても狼狽しない。この原則を守るために、月1回の確認頻度と会計ソフト連携の仕組みを整えている。MFの資産一覧画面は「記録ツール」であり「判断ツール」ではない。

あなたも自分のポートフォリオを記録してみてほしい。数字を晒すことで、感情に流されない判断の軸が見えてくる。

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参考

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