UT Level 2の二次試験に落ちた38歳が「なぜ落ちたか」を分解してから再申請するまでの実録:合否より分析が次に効く資格攻略の3段階

一次は通った。二次で落ちた

JSNDI(日本非破壊検査協会)のUT(超音波探傷試験)Level 2を受験した。一次試験は合格。二次試験(実技・口述)で不合格だった。

20年のNDT検査歴があり、現場でUTを日常的に使っている。それでも落ちた。試験の合否は実務経験の長さとは別の軸で動く。

不合格通知が届いたとき、最初の感情は「悔しい」だった。次に「なぜ落ちたか」を考え始めた。この「なぜ」を分解する作業が、次の受験に直結する。今回はその実録を書く。

落ちた原因を3つに分解した

不合格の理由を自己分析した結果、3つの要因に絞り込んだ。

1. 実技の手順で1ステップ飛ばした

実技試験では、探触子の選定・走査・記録の一連の手順が評価される。私は記録の段階で、本来必要な確認作業を1ステップ省略した。現場では問題なくても、試験では減点対象になる。手順の厳密性が求められる場面だった。

2. 口述で「なぜその判定をしたか」の根拠が弱かった

口述試験では、実技の判定根拠を言語化して説明する。私は「経験上こうだから」という表現を使った。試験官が求めているのは、JIS規格や試験条件に基づいた論理的な説明だった。経験則を根拠にする癖が、口述では不利に働いた。

3. 緊張で時間配分を誤った

実技試験は制限時間内に完了させる必要がある。私は前半の探触子選定に時間をかけすぎて、後半の記録作業を急ぐ形になった。急いだ結果、記録の精度が落ちた。試験全体の時間感覚を事前にシミュレーションしておくべきだった。

次の受験へ向けた3つの対策

分析結果をもとに、次期受験への対策を立てた。

1. 手順書を作り直して暗記する

実技の手順を、JIS規格に沿った形で手順書として書き起こした。A4用紙1枚に、探触子選定→走査→記録の流れをフローチャートで整理した。これを暗記し、試験会場で再現できるレベルまで繰り返し練習する。

2. 判定根拠を「規格+条件」で説明する練習

口述対策として、判定根拠を言語化する練習を始めた。「この欠陥は○○mmの深さで検出されたため、JIS Z 3060の判定基準に照らして不合格と判定した」という形式で説明できるようにする。経験則ではなく、規格と試験条件を根拠にする話し方を身につける。

3. 模擬試験で時間配分を固定する

試験全体の時間配分を事前に決めた。探触子選定に10分、走査に30分、記録に20分という形で時間を区切り、模擬試験で繰り返す。時間内に完了させる感覚を体に染み込ませる。

落ちた事実を隠さず記録に残す理由

資格試験の不合格は、隠したくなる出来事だ。しかし、私はこの事実を記録に残すことにした。理由は2つある。

1つ目は、失敗の当事者性が発信の価値になるからだ。「合格しました」という報告より、「落ちた原因を分析して次に進む」プロセスのほうが、同じ状況にいる人に届く。私自身、他人の失敗談から学ぶことが多かった。

2つ目は、自分の思考を外部化することで、分析の精度が上がるからだ。「なぜ落ちたか」を文章にすると、曖昧だった部分が明確になる。書くことで、次の行動が具体化する。

参考

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