あなたが詰まっているのは、たぶんこの3つ
- 社会保険に入れない。 個人事業主は、自分自身を社会保険(健康保険・厚生年金)に入れられません。国保と国民年金のままでいいのか、判断がつかない。
- 口座が混ざってきた。 分けたほうがいいのは分かっている。でも「何をどこに置くか」の正解が分からないまま、生活費と事業の金が同じ口座を通っている。
- 来月足りるかが分からない。 明細は見ている。残高も見ている。それでも「来月の何日にどの口座が薄くなるか」は出てこない。
この3つは、わたしが2023年に個人事業で独立してから、同じ順番で踏んだものです。最後は、口座別・日付別に並べることで解きました。
引き落としの前日に、千円足りないと思った話
法人を作って2年目、2026年8月の下旬。個人のカードの引き落とし日の数日前に、住信SBIネット銀行の口座を開きました。 残高は40万円台。同じ日に落ちる予定額も40万円台。差し引き、千円ちょっと足りない。
千円です。額としては何ということもない。ただ引き落としが1件でも落ちなければ、カード会社から連絡が来て、記録が残る。 独立してからは、この「記録が残る」ほうが金額よりよっぽど重い。借入が3系統ある人間にとって、支払いの遅れは金の話ではなく信用の話になるので。
千円を埋めるために、別の口座から数万円を移そうとしました。移す直前に、なんとなく内訳を開いた。 家計簿アプリの画面には「引き落とし予定額 合計」としか出ていません。開くと、カードが2枚ぶら下がっていた。 1枚は個人のカード、もう1枚は法人のカード。同じIDにぶら下がっているだけで、引き落とし口座が別でした。
法人カードの分を外して数え直すと、その口座から実際に落ちるのは30万円台の半ば。残高は40万円台。足りないどころか9万円以上余る。 足りていなかったのは残高ではなく、こちらの数え方でした。
これは財布が1つの人には起きません。個人・個人事業・法人と分けると、こういう数え違いが起きやすくなります。わたしは実際に起こしました。 そして分けること自体は正しい。問題は分けたあとに、どう並べるかです。
集約型の家計簿アプリは、複数の口座やカードをまとめた「合計」を見せる道具です。 「どの口座から、何日に、いくら落ちるか」という口座単位の引き落とし設計は、守備範囲の外です。 だから引き落とし日だけは、別の台帳で見ます。
口座を分けたあと、どこに何を置くか
いまわたしが回している形をそのまま出します。財布は3つ。2年目です。完成形だとは思っていません。
| 財布 | 入るもの | 落ちるもの |
|---|---|---|
| 個人事業 (西兵庫信金) | 売上 | 事業カード、借入の返済、共済の掛金 |
| 法人 | 法人の売上、役員報酬の原資 | 法人カード、法人の支払い、社会保険料 |
| 生活 (住信SBIネット銀行) | 役員報酬、事業からの繰り入れ | 個人カード、生活費、住宅・車 |
個人事業のサブとして、もう1つネット銀行を持っています。理由は1つで、 社会保険料の口座振替に対応していたから。ここは、使えるかどうかが銀行によってはっきり分かれる領域です(2026年時点。最新は各行と年金事務所の案内で確認してください)。
置き方のルールは3つだけ
- カードは財布に1枚ずつ紐づける。 混ぜると、あとから明細を1本ずつ分け直す羽目になります。ここだけは徹底しています。
- 財布どうしの移動と、積立は、支出と別の行にする。 内部移動は損益に関係ありません。左のポケットから右に移しただけです。でも通帳の上ではカードの引き落としと同じ顔で並ぶ。混ぜると「今月は出すぎだ」と読み違えます。実際、支出が多く見えた月を分解したら、大半は内部移動でした。
- 管理単位は残高ではなく〈財布 × 日付〉。 残高は点、資金繰りは線です。点を眺めても、来月落ちる日は見えません。
3つ合わせれば足りているのに、特定の1つが特定の1日だけ足りない。これが繰り返し起きます。 だから「金がない」と考えると対策を間違える。正しくは「必要な日に、必要な財布に置けていない」です。